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sigmaの日記

日々思ったことをつらつらと書きます。

読書の効能

 良く言われることだが、読書は良いものである。なぜなら、見知らぬ世界を垣間見せてくれる窓だからである。人間は知的な生き物であるから、子孫を残すような低次の欲求だけでなく、自らの知性を拡張しようとする姿勢が必要である。そのための手っ取り早い手法が読書である。

 小説を読むことに意味はあるだろうか。専門書や知識を網羅した本(辞書とか)に比べると、純粋な知識の量は遥かに劣るだろう。事実、実年サラリーマンは、小説なんか読まずに、専門書や自己啓発書を読むばかりではないだろうか(勝手な決めつけだろうか)。小さい頃は、ファンタジーやSFなどの小説を読んだかもしれないが、大人になるにつれ、エッセイや実用書を読むことが増えるのではないだろうか(お心当たりのある方はいませんか?)。それは、大人になって現実に定着したからだと言えるだろう。良い意味でも、悪い意味でも、大人は現実に定着しているもので、それはそうしないと生きていけないからだ。しかし、それは同時に、子供の頃のような可塑性を失うことにつながる。新たな考えを受け入れたり、自分の中に破壊を伴うような価値観の再構成は、大人になると難しくなるのは、今生きている現実を変更したくないからである。そういう「めんどくさがり」の大人にこそ、小説は向いている。一人の人間の妄想で、一個の世界が構築されているのが小説だ。その中に没入することは、自らのなかにわずかでも破壊と創造を導く。こういう刺激が大人をくだらない大人へ堕落することを防ぐかも知れないのだ。

 要するに、新しいことを受け入れられない、自分の生き方がもう古いとどこかで知っていながら、頑なにそれを変えようとしない、それが一部の大人、あるいは老人である。彼らにやり直すきっかけを与えるられるのが小説である。特に、自分が今まで読みもしなかったジャンルのものを読むのが良いだろう。

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